【正体隠匿アドベンチャー】白雪姫のアップルーレット【ボドゲ紹介】
こんにちは。アナログゲーム制作チーム「CreaGem」のほんざわです。
11月になり、ゲームマーケットまで1ヶ月を切りました。出展カタログを片手にペンを走らせている方もいらっしゃることかと思います。
↓↓↓本日はこちら↓↓↓
正体隠匿ゲームの人気作『白雪姫のアップルーレット』のご紹介
プレイ人数:4〜8
時間:20分くらい
※NPC介入でさらに少人数にも対応しているようです。
①製作者様について
さて本ブログで初の外部ゲーム紹介ですが、まずは「なんで今更こんな有名なゲームを・・・?」と思ったあなたもちょっとお時間下さいネ。
こちらは都内にありますボードゲームカフェ、GOTTA2さん(読み方は「ゴッタニ」さん)が制作なさっているゲームです。
https://cafe.gotta2.jp/2019/04/25/niko2019/
2019春のゲームマーケット後の懇親会でこちらの店長さんとお会いしまして、そのときにこのゲームを紹介して下さいました。とても気さくで面白い方なので、ふざけて「それ、今日タダで頂けるんですか?」と言ったら・・・なんとその場で封を開けて本当に私に下さったんですよね(驚)
(しかもこのときの封の切り方がね、歯でした。店長さんはテレビにも出ているほど有名な方なのですが、彼が噛んだ現品を持っているのは私くらいじゃないでしょうか。)
「え?!マジでいいんですか?!」『そのかわりSNSでいっぱい宣伝してね?』「はい!もちろん!ありがとうございます!」
みたいな会話をしたのが今年5月の話でございます。GOTTA2さん、その節はありがとうございました。
そして11月。GOTTA2さん、大変遅くなりました。誠に申し訳ございません。
いや忘れてたわけではないんです。マジで。このゲーム4人〜8人という大人数ゲームなものですから、自分たちの作品のテストプレイでさえまともに頭数揃えられないウチのサークルではなかなか遊べる機会がなかったんです(泣)
しかしつい先日、やっと遊べました。5人で。
と言うわけで今回ようやく紹介に踏み切りましたのでどうかご容赦願いたい。それでは参ります。
②どんなゲーム?
背景に描かれるストーリーは“白雪姫”と“女王様”の毒リンゴをめぐる正体隠匿×チーム戦。
まずコンポーネントですが、通常のカードや説明書の他にリンゴのタイルが入っています。
コレいいですよね!すっごく雰囲気でます。ちょっとイヤらしい話、このリンゴをただのカードで表現するかどうかでかなり単価が変わってくると思います。さらにこのリンゴは全部で8個あるのですが、1シートあたり4個で2枚組なんですね。これも仮にリンゴを2分の1ほどの大きさにしてシートを1枚で済ませていればこれまたコストが変わってくるわけですが、そこはさすがGOTTA2様。芸が細かいっ!
ゲーム内容ですが、やってみた率直な感想は「めちゃくちゃ面白い」ですね。かなり盛り上がります。
パッケージに「正体隠匿アドベンチャー」と表記されている通り、各人はそれぞれ「白雪姫」の物語に登場するキャラクターとなって行動します。
ゲームは2大勢力による戦いを描いていて、プレイヤーはそれぞれ“白雪姫サイド”と“女王様サイド”に別れます。が、1人だけどっち側でもないジョーカー的な子もいるんです。
上側3枚が、いわばこのゲームの勝敗に直結する3人のキャラクターで、テキストをご覧頂けばなんとなーくお分かりかと思いますがこのゲームには3通りのゴールがあります。(ただし右上の「ロゼ」は使わない場合もアリ)
その他のキャラクターにも必ず何かしらの役割がありまして、なんとか自分の主人の目的を達成するために頑張るゲーム。しかし自分が誰なのかは分かっても誰があなたの主なのかは分からない。正体隠匿の楽しいところはココですよね。
ちなみに、主が目的を達成していれば家来自身は死んでしまっていても“勝ち”ですから、意図的な犠牲プレイはかっこいいですよー?
システムのお話をもう少し。
プレイヤーは先ほどの「林檎タイル」と「キャラクターカード」と「イベントカード」をそれぞれ1枚ずつ持っています。
林檎タイル→最初に配られたリンゴは各々自分だけ毒入りかそうでないかを知ることができます。女王以外の人は、ゲームの最後まで毒入りを持っていると死んでしまいます。このリンゴは他人の各プレイヤーの意思によって右へ左へ多忙に移動していきます。わずかな情報を頼りに各人の所持するリンゴを上手に操作する必要があります。
キャラクターカード→前述の通り、自らの役割を示唆するカードです。種類は全部で9種類。最大プレイ人数が8人なので、毎ゲーム同じキャラクターが必ずいるというわけではないんですね。なんとこのキャラクターカードもプレイヤー間で入れ替わってしまうことがあるんです・・・!
イベントカード→このゲームはターン制でして、時計回りに1人ずつターンが回ってきます。自分のターン中にできることは次の内のどれか1つ↓↓↓
①他人と自分の手札を交換する。
②他人と自分の林檎を交換する。
③自分の林檎が毒入りかどうかを確認する。
④イベントカードを1枚引いて、1枚手札からイベントカードを使う。
⑤キャラクターが特殊能力を持っていれば、その能力を使う。
ちなみに手札や林檎を交換した場合も、他には何もできずターン終了。体感では一人当たり4ターンほどでゲーム終了なので悩ましいところです・・・。イベントカードの一部をご紹介しましょう。
まず各人の正体を推測するにあたって最もスタンダードな手段となるのがこちらのカード。林檎やキノコが好きか嫌いかというのは各キャラクターごとに決められていまして、例えば白雪姫なら「林檎は“好き”でキノコは“嫌い”」です。コレと同じ好みを持つキャラクターが他にも何人かいるので、この情報だけではあくまで推測の域を出ないわけですね。ちなみにこのカードは聞いた人のみでなく、この質問内容と聞かれた側の回答は全員に共有されますので、自分のアクションが4ターンしかなくても脳ミソは常に大忙しです。
↑他にはこんなカード。コレはもうすごく直接的。
↑こちらは“毒林檎”以外にもキャラクターが殺害されるパターンと、それを回避する防御札。考えることだらけですよー?
③ゲームバランスについて
と、こんな感じで最終的に毒林檎を食べたりアイテムでやられてしまったり守ったりということをしていくわけですが、初見での率直な感想としては「女王様サイドの方が有利じゃね?」と思いましたね。
私の仲間内でやってみたところ、全員がまだ慣れていない状況では結構女王様サイドの方が勝率が良くて、合計5〜6回ほどやってみてやっと慣れてきた頃にようやく白雪姫が1勝って感じでした。これは恐らく白雪姫が典型的な「1人では勝てないキャラクター」なので、周囲の仲間とのプレイングによって大きく生存率が左右されるためだと思います。
逆に女王様はある程度「自分一人でも強いキャラクター」なので、初心者にとってはやりやすいし楽しいでしょう。しかしこれが慣れてくれば全く別の話で、白雪姫をやっているときに「あ、今俺アイツに助けてもらったかも・・・?」みたいな連帯感がたまらないですね。
あとはプレイ人数によって勢力の比率の分け方が指示されているのですが、コレをごちゃ混ぜで遊んじゃうのも楽しいと思います。例えば白雪姫側2人対女王様側4人とかね。めちゃくちゃな様で意外と面白いと思いますよ。
④まとめ
さあ皆さん、いかがでしたか。こういったレビュー記事は初めてなんですけどまあ結構分かりやすかったんじゃないっすかね。(爆)
このゲームはとにかく世界観がすごく良いです。カードやキャラクターのデザインももちろんですが一番のお気に入りはやはり林檎のタイルですね。カード以外のコンポーネントが一味加わることによってボードゲーム感が増すと言いますか、見てワクワクするし触るのが楽しいです。
私の地元のイエローサブマリンさんにも一押しコーナーに置いてありました!
↑最前列ど真ん中・・・!
この記事で少しでもこの作品気になったよーって方は是非ともお近くのゲームショップへ!
以上、「白雪姫のアップルーレット」ゲーム紹介でした!
さようなら!!